鋼人七瀬について

真倉坂市にアイドルだった頃の衣装を身につけ、自身を潰した鉄骨を片手に携えた顔のない七瀬かりんの亡霊が現れている。

 

七瀬かりんは父親の死亡事故に関する疑惑によるメディアから逃れるために真倉坂市のホテルに隠れていたが、一月末にホテルのそばにある工事現場で鉄骨の下敷きになった死体として発見された。

地方都市だが、たくさん取材陣が押しかけてきた。

しかし、その後事故と結論づけられた後は話題にのぼらなくなった。

 

いまだに何か現世への未練があるというのだろうか。

 

<目撃情報の共通点>

二メートルくらいの細長い鉄骨を携え、フリルの目立つ赤と黒のミニスカートのドレスをまとい、頭に大きいリボンをつけた顔のない、胸が大きい女性を深夜に目撃した。